『事実認定ー犯罪捜査と記憶の研究会』の発足の経緯について

尾藤は2017年3月にポリグラフ検査の実務担当者のクローズドな集まりで、尾藤が「ポリグラフ検査と事実認定」と題してお話しをさせていただいたのが、当『事実認定ー犯罪捜査と記憶の研究会』のもともとの始まりです。

続いて、尾藤は、近畿大学であった第4回関西犯罪科学研究会で、ポリグラフ検査一般の説明を加えて、同じ内容の発表をしました。

これを一般の学会でお話しできないかということうで、東洋大学の桐生正幸先生と企画したのが2018年12月に奈良女子大学の主催で開催された第56回大会犯罪心理学会で行ったミニシンポジウム『犯罪捜査と記憶』です。なお、このシンポジウムでは、話題提供者として、科警研、小川時洋先生、和智妙子先生、指定討論者として東洋大学桐生正幸先生、近畿大学法科大学院中園江里人先生にご登壇いただきました。

続いて、2019年9月に立命館大学大阪いばらぎキャンパスで開催された第83回日本心理学会でもシンポジウム『犯罪捜査と記憶2』を行いましたが、同年には、桐生先生が『事実認定ー犯罪捜査と記憶の研究会』という名前で日本心理学会に研究会としての助成の申請をしたくださいました。なお、このシンポジウムでは、話題提供者として、日本大学福島由衣先生、指定討論者として帝塚山大学蓮花一己先生、近畿大学法科大学院中園江里人先生にご登壇いただきました。

したがった、本研究会の発足は2019年ということになります。

ところで、2020年3月に、尾藤がポリグラフ検査の実務から離れましたので、4月に桐生先生から代表を引き継ぎました。

そして、多くの先生方にご協力を求め、また、ホームページも作成することになった次第でございます。

なお、本研究会のロゴマークですが、暗闇の中を舞う蝶とさせていただきました。過去の事件という、今はもうない出来事についての真実を見付けようとする事実認定という難しい仕事にとってふさわしいと考えたからです。